清水宣明先生の提唱する「ドタバタ・イベント法」が、NHK「東海NEWS」で特集されました

このたび、清水宣明先生(愛知県立大学名誉教授)が提唱する防災訓練「ドタバタ・イベント法」が、NHK「NEWS東海」の特集で取り上げられました。

「ドタバタ・イベント法」は、保育園の先生方など、災害時の避難に関わる当事者が、災害に直面した際に起きうる様々な事態(ドタバタ・イベント)を徹底して想像し、抽出することから始まります。

こうして抽出されたイベントは、①事前に解決できるもの、②対応方法を決めておくことが有効なもの、③対応が不可能なもの、という3種に分類されます。その上で、①・②への対応策をまとめ、避難訓練での検証を通じて、乳幼児や高齢者をはじめとする災害弱者の実情に合った避難対策を確立していこうとするのが「ドタバタ・イベント法」の大きな特徴です。

清水宣明先生は、これまで防災研究誌『TEN』第3巻に掲載された論文「災害弱者自身が個々の実情に合った避難対策を作成できる方法論」においても、この防災訓練法の理論的背景と実際の運用を明らかにしてこられました。

その長年にわたる研究と実践は、ご著書である『保育施設の災害対応ガイドブック』(中日新聞社、2024年)にも整理され、まとめられています。また、『TEN』第6巻においても、清水先生ご自身による『保育施設の災害対応ガイドブック』紹介記事をご投稿いただきました。

今回の特集映像は、この「ドタバタ・イベント法」の実際のプロセスを目の当たりにできる、たいへん貴重なものです。ぜひこの機会に、清水先生の提唱する訓練法の姿をご確認ください。

笠原 正大

学而図書 代表

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