『科学はひとつ』刊行のご案内

科学はひとつ

学而図書では、『科学はひとつ 宇宙物理学者による知的挑戦の記録』(著:戎崎俊一 の書店販売を、本年9月1日より開始いたします。

本書は、国立研究開発法人・理化学研究所で長く主任研究員を務めてこられた、宇宙物理学者・戎崎俊一博士による手記を全9章へと再編し、すべての章に戎崎博士ご自身による書き下ろしの解説を加えて一冊に集成したものです。

戎崎博士は、2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、分裂した諸科学を再統合する必要性を痛感され、あらゆる学問分野を横断する学際的研究に取り組み続けてこられました。その歩みが余さず記録された本書は、日本において非常に貴重な研究成果の集積となっております。

戎崎博士が東日本大震災直後に開設し、12年間にわたって手記を公開してこられたブログ「戎崎の科学は一つ Ebisu’s United Fields of Science」 は、2023年に日本ハンズオンユニバース協会から学而図書へと移管され、現在まで更新が重ねられてきました。

本書では、同ブログの記事のうち、特に重要と戎崎博士ご自身が判断されたものを選抜・編集して掲載しております。さらに、親しみやすいことばで綴られた各章の解説によって、難解に見える記事の意図も、明解に読み解けるよう工夫が加えられました。これまで同ブログを愛読してこられた皆様にも、新たな視点から記事をお読みいただけます。

細分化され、無力化していく「科学」の現状を憂い、「本来、科学はひとつである」との思いを支えに戎崎博士が綴ってこられた手記の対象は、原発事故後の対処策に始まり、津波発生原理の再検討、銀河とブラックホール、生命の起源、科学論、気候変動論まで、あらゆる分野へと広がり続けてきました。その知的挑戦の歩みを共に体感していただける本書を、ぜひこの機会にお読みいただけましたら幸いです。

本書の詳細情報は、以下のページよりご確認いただけます。